郵便番号・住所 526-0203 滋賀県長浜市野瀬町
寺院名 大吉寺 ダイキチジ
山号 寂寥山  ジャクリョウザン
交通 JR北陸本線・長浜駅から近江高山バスにて[野瀬]下車、北東へ山道徒歩20分
電話番号・FAX番号 0749-76-1051
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開創 安然上人 草野治家 貞観七年(865)
由来  天平勝宝7年(755)、天智天皇の御代に近江国愛知川に観音像に似た浮木があった。流れて湖に入り百年余りに及んだ。桓武天皇の御代、招を得てこの浮木を安置して一寺を建立し天台寺の号を給う。(覚道上人、一切経安置願文)
 大同2年(807)夏の大洪水により堂宇悉く流失して、本尊の浮木観音像は粟津より高島郡に流れ着いた。この本尊を土地の豪族浅井治家の尽力によって師檀の関係にあった天台宗安然上人、浅井郡草野庄、天吉寺山山頂に堂宇を建立す。時に貞観7年(865)この年をもって大吉寺の草創とし、開祖を安然上人としている。(興福寺官牒疏)
 平安末期京都で起こった平治の乱(1159)に敗北となり一族の東国落ちに際して、一行からはぐれた十三歳の頼朝は、土地の豪族・草野定康の導きで大吉寺の天井に匿われる。(吾妻鏡)やがて天下静まって、大吉寺は頼朝により堂宇47坊建立され、寺領3700石の寄進状や虫供養の文書が下され大いに発展する。次いで足利幕府庇護の下、大いに発展するが、後元亀3年(1572)信長によって浅井攻め、湖北一帯焼打ちにあい、大吉寺一山悉く灰燼に帰した。(信長公記)
 現存する御行帳によると慶長13年(1608)より約400年間、放生会虫供養会の行事が続いている。毎年3月中旬に古式に則り近在の豪家より、玉くじにより行頭人が選ばれ、頭人は180日間観音経を修し、家運隆盛を願い、9月中旬盛大なる虫供養の大施主として、これを営むのである。(大吉寺御行帳)
現在の本堂竣工年  
本尊 聖観世音菩薩(秘仏)
50年に1度ご開帳

寺宝 元三大師像                      
 
  大涅槃図
住職 吉瀬 雄成  キチセ ユウジョウ
ご利益 平安末期、源平の戦いに敗れた源頼朝は、一時大吉寺に身を寄せており、その後頼朝が寺の再建のためにお布施を集める「大吉寺虫供養」を開始した。古くは1608年(慶長13)から、盛大に放生会の法要を行っており、虫供養の寺として現在でも多くの養蚕家及び製糸関係の方々の信仰を集めている。
頼朝像
主な年中行事 3月第2日曜日
涅槃会行頭人定め
9月敬老の日 放生会(虫供養)
専用墓地
駐車場 あり
その他 近江湖北27名刹 第13番