郵便番号・住所 524-0021 滋賀県守山市吉身1-7-30
寺院名 慈眼寺 ジゲンジ
山号 住吉山  スミヨシザン
交通
電話番号・FAX番号 077-582-4284
Eメール
開創 弘仁年間(810-824)
由来  中山道は、古い時代の趣を残しています。かつての五街道の一つです。昔の人々も行き来した古道沿いに「帆柱観世音慈眼寺」と掘られた標石があります。そこから少し奥に入ると静寂な慈眼寺の境内があり、簡素なたたづまいで、風情があります。
 同寺は、標石の通り、帆柱観音として知られています。
 昔、伝教大師(最澄)が唐(中国)に行きました。帰りに、風が激しく吹き、波は高く、嵐のなか難船しました。船が数多く沈みました。大師の船も帆柱が折れるなど危険でしたが、十一面観世音を念じ、嵐が静かになることを仏に祈りました。すると、海に十一面観世音が現れました。そして風波が穏やかになり、無事に帰ることができました。そこで、帰国してから、難船のときに折れた帆柱で三尺三寸の木造十一面観音立像を作り、この帆柱観音を祀るために慈眼寺を建てたと伝えられています。帆柱観音は、同寺の秘仏本尊として安置されています。
 また、慈眼寺には、薬師堂に安置されている薬師三尊像(薬師如来坐像、月光菩薩立像、日光菩薩立像)の三躯はいずれも市の指定文化財と成っています。
 木造薬師如来座像は、青瑠璃色の螺髪(頭髪)の他は、金色に輝き、納衣が両肩にかかり、施無畏印を結ぶ手には、やわらかさが感じられます。そして、その像の姿からは、多くの人々をももれなく救いだすやさしさがあふれています。寄木造の像で平安時代の作と考えられています。
 木造の月光菩薩立像は、薬師如来の脇侍として、向かって左に月光菩薩、そして、右に日光菩薩が安置されています。
 この二体の菩薩は、本尊である薬師如来に法を学び、最高の位に達したもので、如来の一分身とされています。金色に輝く上半身は、右肩から斜に条帛をつけ、天衣を肩、腕にからませ、下半身には裙をまとっています。法髻(髪)を結う頭上にいただく宝冠、手首の腕釧で身を飾りますが、印を結んだ手には蓮華を持っています。如来に比べ、人間的で親しみがあり、救いを求める人々に最も近い救済者の如く造形されています。寄木造の像で、本尊の如来より新しい鎌倉時代の作と考えられています。
現在の本堂竣工年
本尊 十一面観音
寺宝
住職 上原 玄宇 ウエハラ ゲンウ
主な年中行事
専用墓地
駐車場
その他